MS−14C ゲルググキャノン
トーマス・クルツ専用機
先行量産型のゲルググ(YMS-14)25機の内、エース部隊に譲渡された24機には各パイロット達に応じたチューニングが施され、高機動型ブースターパックを装備したB型とビームキャノンパックを装備したC型が用意されました。

この機体は、エース部隊「キマイラ」に所属していたトーマス・クルツの専用機で彼のパーソナルカラーであるグリーンとイエローで塗られていて両肩にスプリット迷彩が施されています。
トーマス=クルツは公国軍に入隊後、連邦軍出身であったことを考慮され、地球攻撃軍第5地上機動師団に配属されています。
地上では、パーソナルカラーに塗られたMS-07B グフを乗機として特殊部隊に所属していました。
後にグラナダ基地へ転属し、さらにエース部隊へ配属され、このときMS-14Cが与えられ最後の乗機として功績を挙げることとなりました。

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制作コメント


定番ですが、HGUCゲルググとMSVのゲルググキャノンとのニコイチです。
C型のランドセルは、B型と違い非常に出来が悪いので少々手を加える必要があります。
あとは、頭部を改造するだけでしっかりとゲルググキャノンになりますよ!
皆さんもチャレンジして見ては?

頭部=モノアイをクリアパーツ(ビームサーベルの輪切り)に変更!
余計な部分をリューターで削り取り、イラスト等を参考にアルテコで形状変更。
トサカ部分をMSVのキットから持って来て使用しています。
サブカメラは、アルテコパテです。

胴体=腹の形状が丸くて私のイメージとは違うので昔のイラスト等に見られる形状にアルテコパテで修正!
昔のイラスト等を良く見るとA・S・B型の腹とC型の腹は、形状が少し違います。
それをよく考慮して形状を変更。
リアスカートの形状もジオノの様になっているのでプラ板で2ミリ延長してから形状を昔の様に直しています。
(先行量産型ならオリジナルのラインにするのは、当然です!)
スカート内部のバーニアを一つ一つ切り離しています。
肩の接続パーツを後ハメ加工。
腰にビーム薙刀の取り付けパーツをプラ板とパテで製作して取り付けています。

あと肩内部の丸いパーツの下(軸が当たる部分)を少し削って可動範囲を確保!
この工作は、地味ですがシルエットなどに大きく影響します。
この改造は、友人である三十路工廠さんのアイデアです!

腕部=両腕に付いている熱核ジェットユニットは、キットでは何も無いのでダクト風にモールドを彫っています。市販パーツで手首カバーを追加!
ヒジ関節の後ハメ加工。

脚部=ヒザ関節の後ハメ加工しています。
フレア内部のバーニアはリアスカートのバーニアと違い、切り離さなくても待ったく見えないのでそのままです。
トーマス・クルツの機体のみヒザのひし形パーツの周りがダクト風になっているので削って再現しています。

武器=ビームライフルのトリガーに掛かる指を2本に改造!
(1/60ゲルググキャノンのパッケージで確認出来ます。)
ミサイルランチャーとバックラーシールドは、MSVの物をHGUCの接続方法に変えて使用しています。
キットに付属しているシールドは、製作していません。
ビーム薙刀は、黄色の刃ではなくMSVなので水色に塗っています。

ランドセル=MSVキットのままでは、一つ問題がありそのまま使っては絶対にいけません。それは、何故かと言うとそのままだとキャノン砲が、頭にぶつかるからです。たまにネット等でそのまま付けている方を見かけますが、良くありません。
確かにオリジナルデザインをよく再現した形状なのですが本来の位置にキャノンが来なけりゃ意味がありませんからね!
ジオノやMGのランドセルを良く見るとキャノンの基部が右にずれています。
これを参考にしてデザインを壊さ無い様、位置を変更!
これに伴い各箇所を延長したり・・・と色々細かい修正をしております。
キャノン部のあとハメ加工をしています。
MSVキットのキャノン砲は、細くて短くてとても頼りなくHGUCのラインには、合わないと判断した為、キャノンのセンターから先は、MG陸ガンのビームライフルを使用しています。キャノン本体も1cmほど延長しています。
(とても陸ガンのビームライフルには、見えないでしょ?)
バーニアは、市販の物です。

あとは、ストレートにつなぎ目消し・ヒケ処理(400番〜600番〜1000番のペーパーがけ)サフ吹き(1200)の後、黒立ち上げ塗装・エナメル塗料(ブラック+ブラウン)でスミ入れ・デカール・トップコート(つや消し・光沢の混合)。
細かい部分は、筆塗りです。

機体全体にMSVのイラスト等で確認出来るモールドを入れています。
MGの物とまた違って懐かしい感じになっています。
個人的にこのダサさがたまりません!

このカラーは以前、製作したキマイラ隊のB型とはまた違うグリーンにしました。
よくこのスプリット迷彩のゲルググキャノンは、エース部隊の人全員が乗っているのだと思っておられる方も居られるでしょうが、このカラーは、トーマス・クルツのパーソナルカラーであって他の人の機体には、使われておりません。
スプリット迷彩が施された機体は、トーマス・クルツとジェラルド・サカイの機体のみです。それもカラーリングは、別の物と思います。
人のパーソナルカラーで塗られた機体に乗るはずが無いですからね!
一般機とされているグレーの機体もエース部隊に配属されております。
トーマス・クルツもこのカラーの前にグレーのキャノンに乗っておりました。
彼の機体番号の「58」が書かれた機体が存在しますからね!

デカールは、イラストで確認出来る機体ナンバー58とエース部隊のマークであるスペードとエンブレムにジオンマークです。
(スペードや階級は、自作の転写デカールです。)
あとゲルググキャノンと同様の白いラインは、エナメル塗料で手書きしました。
下手くそで申し訳ないです・・・。