MS-06K ザクキャノン
イアン・グレーデン専用機
キャリフォルニア・ベースで開発され、北米を中心に活躍した対空防御機です。
MS−06Kは終戦までに完成した試作機の9機が北米での実戦に投入されました。
作例の機体は、頭部アンテナを2本に変更した指揮官機で外観からラビットタイプと呼ばれています。
パイロットのイアン・グレーデン中尉は、終戦までに航空機34機、車両71両、MS2機撃破すると言う戦果を挙げております。
ゲーム(ギレンの野望)では、NT能力があったような・・・。
製作コメント

基本的にHGUCザクとMSVキットの2こイチですが、そのまま使えるパーツも少なく結構苦労しました。
そのまま使えるパーツは、手首と関節だけで他は、全て改造しています・・・。

頭部=何時もの工作であとハメ加工・モノアイスリットの幅詰め(斜めに)・モノアイをクリアパーツにしました。(これは、私の定番工作です。)
まず360度周回モニターなのでピンバイスで開口します。
口元と両頬に付いているヘコミは、デザインナイフで削り込んで再現!
頭部のカメラアイは、アルテコでアンテナは、MSVキットの物を少しカットして使用。

一番大事なのが、モノアイスリットです。
後ろに行くほど上に上がって行く感じにしてあります。(イラストもそうなっています)

胴体=まず左右胸ブロックを角ばった感じにパテを盛って両サイドのダクトを掘っています。
コクピットブロックは、MSVキットの物を加工して使っています。
もとのパイプ基部は、邪魔にならない様にギリギリまで削っています。
フンドシパーツも角度が違うためアルテコで変更!
動力パイプは、HGUCの物をつなぎ合わせて独自の角度に変更!

ザクキャノンを制作する際に必ずここがポイントになります!まずサイドアーマーとフロントアーマーを一度接着してサイドの方を長く・フロントを短くなるように切り離します。
その上でフロントアーマーだけ下に延長!このバランスが大事だと思うのですが・・・
リアアーマーもイラストを見る限りギャンの様になっているのでアルテコで再現!
あとランドセルを取り付けるとスカスカになる背中をパテで面一にしています。

腕部=スパイクアーマーは、接続をボールジョイントに変えて周りを削って小さくしザクキャノン独自の形状に!
下腕は、HGUCからだと太くなり過ぎてしまう為、HGの下腕を使用しています。
パテを盛って角ばらせています。当然ポリキャップもザクに合わせています。
シールドは、MSVの物を使用して接続をボールジョイントにしています。
そのままでは、シールドの厚さが薄いので裏にプラ板でそれらしいモールドを追加しました。結果、シールドの縁も厚くなります。
あとは、何時ものように手首カバーを追加しました。

脚部=イラストを参考にフトモモをパテで角ばらせています。
フクラハギやヒザなど随分と形状が違うので苦労しました・・・。
細かく説明するのが、大変なので形状の違いを細かく見て頂きたいです。
大量のアルテコパテを使い、盛って削っての繰り返しで頑張りました。
ソールパーツ両サイドのヘコミもナイフで削っています。
微妙ですが、つま先を平にしています。

ランドセル・武器=ビッグ・ガンは、接続方法と銃口を変更!
接続は、ボールジョイントに受けパーツは、FGの肩関節です。
銃口は、市販パーツにして取り付け面は、周りを残し一段低く削っています。
(1/100やイラストでは、そうなっています。)
ビッグ・ガンは、キットのままの位置だとHGUCザクでは、構えられないので少し下にポリランナーでランドセルとつないでいます。
この接続方法だと取り外しができますし後ろに回せば邪魔になりません。
(イラストのグレーデン機は、左のビッグ・ガンのみなのでそれが再現できます。)
ザクマシンガンは、おまけで持たせて見ました。当初は、90mmマシンガンを持たせようと思っていたのですが、MSVの中でも有名なザクキャノンですのでここは、イメージ重視という事で通常のマシンガンを持たせました。(マガジン裏をパテ埋め)
ランドセルは、HGUCザクに合うように接続方法を変えました。
キャノン砲は、後ろに市販パーツを付けた以外ストレートです。

後は、ストレートにつなぎ目消し・ヒケ処理(400番〜600番〜1000番のペーパーがけ)サフ吹き(1000)の後に黒立ち上げ塗装・エナメル塗料(ブラック+ブラウン)でスミ入れ・デカール貼り・トップコート(つや消しと半ツヤのブレンド)を吹いています。

デカールやマーキングは、イラストで確認できる全てを再現しました。
1/100では、付いているグレーデン機のデカールですが、1/144では付いていません。
なのでここは、昔を思い出しストックのデカールで足らない物は、全て手書きしました。
(エンブレムのスパイダーや左肩のマーキングは、1/100の物を切り詰めて使用)
ラインなどが少しラフなのは、ご了承ください。

最後にカラーリングですが、キットに乗っている作例は、明らかにイラストと塗り分けが違いますね!イラストをよく確認すると本体ラインの入っているところは、グレーです。
シールド中央部・ソール部分もです。
今回は再現しませんでしたが本当は、アンテナも口等とと同様の黄色系です。
流石にこれは、カッコよくなかったので本体と同じグリーンにしました。

初めて制作したザクキャノンですが、苦労した分カッコ良く出来たと思っております。